私はつくづく、WebやSNSのマーケティングには、『こうすればうまくいく』という法則はないなって思っているんです。
『大体こんな風にすると良い』とか『大概こんな風にしてはダメになるだろう』というのはあると思うんですけど、
『こうすればうまくいく』という法則はないと思っています。
昔、スティーブ・ジョブズという人が、「マーケティングは常にカオスで、お客さんに自分たちの名前を覚えてもらうチャンスはほぼない」と言ってましたが、そのくらいマーケティングは難しいものだということでしょう。
私はこれまで、数多くのメディア立ち上げや、SNSのアカウント運営や、サービス開発を通して、WebやSNSでどのようにマネタイズするのか一緒に見させてもらってきましたが、
全く同じビジネスモデルでも、うまくいく人と、二進も三進も(にっちもさっちも)行かない人がいる。
私は、彼らの努力の総量が違うとは思えない、努力ならみんなしてる。
じゃあ、何故そのタイミングでそれほどの差が出るかと言われれば、
例えばそれは、本人も気がついてない感覚的な嗅覚での意思決定(過去の様々な人生経験や体験)の連続が差を生んでるのかもしれないし、
あるいは『*言葉にもならない気づき』そういったものによって人生が決定されていくように思う。
重要なことは、そのような『言葉には説明できない気づき』が圧倒的な差を生むんだということを十重に承知してることが大事なのかなって思うんです。
Twitterやインスタグラムの運用にしたって、
同じターゲットを想定してても、画像主体のメディアと、140文字テキスト主体のプラットフォームでは違いがあるし、
拡散機能の有り無しでも戦略は変わってくるし、プロフィールの書き方や写真の違いも関係あるかもしれないし、
「神は細部に宿る」っていうけれど、そのような小さな気づきの連続が、小さな優位性の積み重ねになり、勝ちを引き寄せるのかなって思っています。
Webのブログでコンテンツマーケティングをするにしても、単純にライティングだけ頑張ってても決して成果は出ないと思います。
何故なら、ライティングを頑張ってるブログ運営者はいくらでもいるからです。
でも、例えばWebの歴史を学んで、リンクというものの重要性を知っていれば、カテゴリーわけや、内部リンク外部リンクの重要性を深く理解してれば、それだけで他のブロガーより優位性があります。
これは、「外部リンクはSEOで上に上がるらしいから大切だ」という浅い知識ではなく、
リンクツリーという発明がWebの発展にどれくらい重大な影響を及ぼしているのか?という歴史や脈絡を理解して、リンクの重要性という概念の叡智を知ってることが重要なんです。
SEOを学ぶにしたって、単純に競合を調べて、それを真似して、それ以上のコンテンツを作ろうしても、優位性はありません。Googleの検索セントラルでGoogleが発表してるソースを読んで勉強して、
網羅性のある重要が大事だとか、低品質のコンテンツが一つサイトにあるだけでもSEOに影響するとか、過度なキーワードの連続は良くないとか、構造化マークアップとか、サイト全体の構造とか … etc
そういうものを全部わかった上でやることに優位性が生まれ、他の人より抜きん出ることができるのかなって思ってるんです。
そういう、それぞれの知識は点でしかないが、点と点を結びつけて、一個のアウトプットして再現性可能な知恵にしていくのが、勉強というものです。
無意味に頑張って精神論で努力しても、努力はよく裏切る。でも、そのように網羅的に知識を学習した上で、競合を分析して勉強しながら戦うのは、そんなに自分を裏切らないかなって今は思っています。
今日はコラムみたいな形でお届けしましたが、以上になります。