なぜユニクロは世界中が不況なのに成長を維持出来たのか、世の中の変化を捉えるのが大事

2008年のサブプライム問題に端を発した世界同時不況下において業績を伸ばした企業に、

 

ユニクロなどのアパレル事業を展開するファーストリテイリングがあります。

 

それは何故か洞察してみると、その奥に潜む変化の本質を見極める鍵を見つけることが出来ます。

 

例えば、バブル経済の崩壊後、価格破壊が起こり、しばらくの間は低価格品や、正札品の値引きが消費者の支持を集めました。

 

しかし、資産価値が下落した一部の資産家と違って大半の消費者たちは、大幅に購買力が低下したわけではなかったので、

 

新しい経済環境に慣れるにつれて「安かろう悪かろう」の製品から離れ、「良質のものを手頃な価格で」買う方向に変化していっわけです。

 

これは、新しい環境に適応していく過程で、消費者が試行錯誤して学習を積み、本物志向へと価値観を変えたことを意味するのですが、

 

こうした変化の本質をしっかり見極めずに、低価格のみを前面に打ち出した小売業の多くは、過当競争と採算割れのため廃業を余儀なくされました。

 

しかし、ユニクロの業績が伸びた要因は、顧客の財布の紐が固くなる中で、コストパフォーマンスの高い商品を提供していることにあるんです。

 

保温素材を使った下着ヒートテックの大ヒットがその象徴で、

 

かつて女性はババシャツ、男性はモモヒキという、ネガティブな印象を持たれていた防寒のためのインナーに対して、

 

ファッション性のある商品としてヒートテックを打ち出し、新たな需要を掘り起こすことに成功したわけです。

 

ファーストリテイリングは2009年初頭には、不況をさらに逆手にとって、

 

新ブランドのジーユーにおいて990円のジーンズを販売し、世の中をあっと言わせました。

 

深刻化する不況下、この低価格は若者たちの圧倒的な支持を受け、直ちに販売数が倍に上方修正されました。

 

その他にも、世の中の変化を捉え進化を続ける企業のお手本があります。

 

旅行業界のリーダーであるJTBは、パック旅行を主力商品として成長してきたのですが、

 

JTBにとっての大きな環境変化は、1990年代におけるインターネットの普及と、グローバルな規制緩和の流れでした。

 

これにより顧客が個別に格安航空券を購入し、宿泊施設を予約するようになったわけです。

 

全国一律のセット商品で規模を拡大し、コスト優位を構築するモデルが成り立たなくなったんですね。

 

そこで同社は、2006年に15の地域会社に分社し、地域ニーズに合わせた事業運営へと転換させました。

 

さらにその後、スマートフォンをはじめとするデジタルテクノロジーの進歩により、顧客の旅の選択の仕方が大きく変わると、

 

同社は2018年4月に分社化した旅行系事業会社15社の統合をはじめとする経営改革をスタートさせ、環境変化に対応し続けています。

 

一見すると脅威のように思われることでも、それを機会と捉えたり、弱みと思われることを強みと捉え直したりする多面的な思考を心がけたいですね。

 

*参考にした書籍

グロービス経営大学院. [改訂4版]グロービスMBAマーケティング

3.5 out of 5 stars (3.5 / 5) 52個の評価

Kindle版 ¥2,495.  単行本¥3,080
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