世界的ブランドを作っても会社が儲かるわけではないという意外な歴史を振り返ってみる

ソニーのウォークマンは、かつて世界をリードするソニーのブランドの1つとして、世界的な製品でした。

 

ただし、実際には、ウォークマンはヘッドフォンでの再生専用の小さなポータブル レコーダーであるため、

 

技術的には驚くものでもなかった話は有名です。

 

 

ぶっちゃけ、誰でも作れる商品ではあるのだが、「何万曲でも持ち運んで音楽が聴けますよ」という、

 

コミュニケーションのアイディアが世界で評価され、あれほどのブランドが生まれたわけです。

 

それで、こういうことは、ときどき起こることであり、そのため、世界中の多くの人々が依然としてブランドが重要であると言っています。

 

これは絶対に正しいのですが、実は「儲かる製品=強いブランド」ではないんですよね。

 

ですのでこの記事では、グローバルなブランドを作っても会社が儲からないかもしれないという話を紹介してみたいと思います。

 

カローラとビートル

 

たとえば、カローラとビートル (フォルクスワーゲン) という車があります。

 

 

これらの車は世界中で愛されるベストセラー車の代表であることは誰も疑いません。

 

しかしビートルの生産は今は止まっていて、カローラは今も順調に売れ続けています

 

でもカローラがクールなブランドとして、世界で最も費用対効果の高い製品の1つになったと主張する人はほとんどいないでしょう。

 

一方、ビートルは20年近く前に発売されたにもかかわらず、老若男女問わず世界中に熱狂的なファンが多く、

 

アメリカでは今でも一部の雑誌ではビートル特集をするくらい人気のあるブランドの一つなのです。

 

このように、歴史的なブランドに育った車が、長く利益を生み続ける車であるとは言えないわけです。

 

それからもう一つ、オートバイ業界では、ハーレーダビッドソンというバイクがあります。

 

ハーレーダビッドソンとホンダ

 

 

その特性や性能だけを見れば、ホンダをはじめ、ハーレーよりも優れているものはたくさんあります。

 

例えば、ホンダは二輪車レースの頂点とされるワールドグランプリで、長年にわたり圧倒的な勝利を収めてきました。

 

しかし、ホンダでさえバイク好きに「一生に一度は乗ってみたい」と思わせるオーラはありません。

 

ハーレーは、ホンダと比べるとクオリティも全く敵わないわけですが、それでも、多くのファンはハーレーの虜になります。

 

聞いた話では、米国では、熱心なファンが腕にハーレーのロゴを入れ墨をする人もいるらしいです。

 

世の中にはたくさんのブランドがありますが、ファンがタトゥーを欲しがるブランドは他にありません。

 

フェラーリの経営不振

 

 

例えば、ブランドが完成しているのに商売が成り立っていないブランドには、

 

イタリアの高級スポーツカーブランドであるフェラーリがあります。

 

世界でフェラーリを知らない車好きはいないと思いますが、

 

フェラーリは経営不振でフィアットに身売りしています。

 

おわりに

 

このように、革新的なイノベーションではなくてもウォークマンのように世界的なブランドになることもあるし、

 

カローラのようにロックスターみたいな人気がなくても着々と長く売れ続ける車もあるし、

 

製品の質が良くなくてもハーレーのようにブランドが確立されることもあるし、

 

悲しいことに、最強のブランドを持っててもフェラーリのように買収されることもあるわけです。

 

つまり、会社の経営にはブランドだけがあればいいわけではない。

 

しっかりと金のなる木を作りながら、ブランドを育てていくのがいいよねってことです。

 

ブランドが育てば会社も儲かるとは考えないようにしましょう。

 

参考にした本

新版 パワー・ブランドの本質 Kindle版

片平 秀貴 (著) 形式: Kindle版

4.5 out of 5 stars (4.5 / 5) 4.7 6個の評価

Amazon.com

 

 

Be the first to comment

Leave a Reply

Your email address will not be published.


*